海外に行けば英語が伸びると思ってますか?語学留学の実態を切り刻む真実の暴露コラム
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誰にも避けられないESLの惰性

カテゴリ: 語学留学の実態

私がカナダへ来る前は「一年間みっちり語学学校に通って英語を伸ばそう!」なんて恐ろしい事を考えていました。語学学校の実態でも述べましたが、語学学校に通う事は初期段階において重要だが、通えば通う程英語が話せるようになる訳では決してない。

飽きた。。そして語学学校に通う前にもう一つ是非理解しておいて欲しい事、それは毎日毎日英語ばかり学ぶ事からくる惰性、飽き、そしてモチベーションの低下。

想像してみて下さい。ESLで学ぶ英語は「学問」ではありません。使う事を前提とした「言語の習得」であって、勉強するほど探究心が膨らんだり知識欲が満たされる・・というモチベーション増加のサイクルが無い。しかも我々の目的は試験にパスする、学位・学士をとる・・と言った明確なゴールが無く、だから「勉強しないと落ちる」という強迫観念も出て来ない。

つまりゴールラインが無く、ノルマも無いのが語学留学なのです。要は留学が終わった後、成果を自分で評価するしか無い。TOEICのスコアがどれだけ上がったか・・なんてのは気休めでしかない。就職を考えTOEICスコアアップを狙う事はあっても、留学の目的にするのは的外れでしょ?

英語は使う為に学ぶのだ。使ってこそ学んだ価値が出るし、それが語学留学の手法であるべきなのです。学校で英語を学んだ時点では知識として頭にストックされるだけ。極端に言うとESLでの勉強ってのはひたすら覚える作業に近い。だから語学学校に通う事自体を留学の目的にしてしまうと、結局単純作業の繰り返しで飽きてしまい、留学前にあったメラメラと燃えるような「やる気」がかすれてしまいやすい。

change語学学校もこの点を十分理解しているから、少しでも授業が楽しくなるように工夫したり、またアクティビティ等をたくさん企画して学校に通い続ける事の楽しさを作り出そうとしてくれている。
また学生側も学校を数ヵ月毎に変えたり、一般ESLからビジネス等の専門クラスにレベルアップしたり、又は専門学校だったりに変えたりして少しでも惰性を克服しようと頑張っている。人によっては一年も経たずに学校を4、5回も変えてる人がいた。皆こうやって環境を変えて気分をリフレッシュしようとしている。

環境のリフレッシュはそれはそれで意味があるとしても、やはり「ESLで学ぶ」⇒「外で使う」という循環をどうにか作る事が重要です。ストックされていた知識がネイティブスピーカーとの会話で自然と出てきた時、この瞬間に感じる「英語が頭に染み込んでくる」ような感覚を覚えればESL以外で英語を喋る事が楽しくなり、英語がどんどん自分の中に染み込んでくる好循環にはまるでしょう。この境地に達する事で、語学学校は初めて強い効果を発してくると思う。
とにかく少しでも多くのネイティブと話す機会(例えそれぞれが短い時間だとしても)を探し、学校以外の色んなチャンスに挑んで欲しい。自分次第で幾らでも自分スタイルの語学留学が出来るはずです。

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