海外に行けば英語が伸びると思ってますか?語学留学の実態を切り刻む真実の暴露コラム
Header

語学習得とはひたすら「盗むこと」

カテゴリ: 現地の学習法

リアルな英語社会には、学んでも学びきれない程の生の英語が転がっている。

例えばネイティブスピーカーとの日常会話。彼らはESLの先生じゃ無いしイチイチ英語を教えてはくれない。でもこの「生の英語」はESLとは比べ物にならない世界で一番の授業である。彼らが使う言葉からは、その言葉を使うべきタイミング、発音・イントネーション、表情やアクション・・など全てが一発でイメージ化できる。なによりネイティブが実際の会話で使っているのだから、説得力は抜群。

会話を録音しかし何も考えずに生英語に触れてても自分の中には何も残らない。「何を言いたいのか?」ばかりに気をとられてては、せっかく耳にはいったリアルな英語も頭に一切残らない。ポイントは、生の英語に触れる時ただ単に「言葉の意味を理解する事」に気をとられるのでは無く「相手から言葉を盗む事」を意識する事。聞くときは好奇心のアンテナを高くして、自分が使った事ない表現、「これは使える!」と思った言葉を見つけるよう意識するとよい。

普段から意味不明の言葉を耳にする度にすぐさま尋ねるなり調べるなり、又はメモしておくといった単純な習慣を身に付けると良い。また単に意味を理解した事に満足せず「せっかく学んだから使ってみよう」と毎回意識するとよい。得た知識を自ら使って、初めて「言葉を盗んた」と言えるであろう。気持ちが通じた事に自己満足しただけだったら、その時間あなたは何も成長していなかった事になる。

ちなみに「生英語」と言っているのはネイティブとの会話だけじゃない。テレビドラマやニュース、コマーシャル、映画、ラジオ、新聞・雑誌、看板や広告、盗み聞きした他人の会話(笑)など、いたる所にある。自分の日常の中にある英語、特に自分が好きでよく触れているものなどは飽きずに続けられるから、よい教材となる。
こういった生の言葉を吸収する事に慣れてくると、それこそ毎日生活してるだけで自分の英語が膨れ上がってゆくという好循環になるだろう。その為には能動的に言葉を吸収してゆく姿勢が大切です。

我々は木を育てて自分の森を作るのでは無い。まず「森」を見つけて、そこの「木々」を拾い集めて自分の森を作るのだ。森は目の前にたくさんある。そうした方が早いに決まってる。

街私は一時期電子辞書を常に携帯し、ESLやチューター、知り合い、ホストとの会話やテレビに留まらず、外を歩いてて目に入った看板・広告、人の読んでいる新聞の見出しにまで敏感に反応して、言葉を覚えておいて後で調べたり、バスの中や道端などでも恥ずかしい位その場で辞書を叩きまくってました。こういう時は電子辞書は本当に役に立つ。

こうやって生の英語の中で新しい言葉を盗む事の繰り返しが、まさに日々の授業である。これが言語習得のスタイルであるべきで、語学留学のあるべき本当の中身である。

私の経験則では、ESLでの「教えられる⇒覚える」という学習スタイルよりも、生活の中での「見る・聞く⇒調べる」というサイクルの方が吸収の効率は遥かに高かった。そして学べる量も膨大だ(ただしアンテナを高くする必要あり)。だから留学生は好奇心を高く持ち、色んな事にチャレンジし、生活の中から色んな「言葉」を盗んで欲しい。でも物を盗んじゃダメですよ(笑)

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 Responses are currently closed, but you can trackback.