[留学指南] 生活費編


ここではカナダの生活費について整理します。生活費と言っても貸し部屋やホームステイの場合は家賃に殆どが含まれるので、主にアパートでライフラインを自分で準備する場合を想定して生活費を見積もってみます。生活費も含めた留学全体の費用については留学指南:留学のお値段を参考にご覧ください。

さてアパート暮らしでかかる主な費用は以下の様に分類出来ます。 とりあえずこの分類に従って都市部における生活費のをざっくりと作ってみました。各項目の詳細はページ下の方をご覧下さい。アパートシェアは二人で済む事を前提としています。あくまでサンプルなので、これにプラスマイナス100ドルは個人差が出てくるかもしれません。また携帯電話や国際電話等は必須の出費ではありませんから除外しています。

※光熱費のカッコ内は初期費用を示す
※テレビはケーブルテレビでベーシックチャンネルの場合
※インターネットはケーブルインターネットの場合
アパート
一人暮らし
アパートシェア
(二人暮らし)
貸し部屋ホームステイ
初期費用Deposit:$350〜450
Take Over:$1000強
同左(を折半)デポジット
一か月分など
紹介料:$150
家賃$700〜900$350〜450$400〜600$700
食費(一月)$150〜200無し
光熱費$100強$50無し

電気: $30
水道: タダ
電話: $30(+45)
TV: $20(+30)
ネット: $30(+30)
交通費場所による。ダウンタウンに住むなどして節約出来る可能性あり交通費は必ずかかると思った方がいい
その他洗濯、消耗品
=数十ドル
洗濯、消耗品(折半)
=数十ドル
洗濯、消耗品
=数十ドル
他テレビ購入等
消耗品(小額)
月合計1000〜1300ドル600〜700ドル600〜800ドル700〜800ドル


シェアとホームステイでは、シェアの方が100ドル以上は節約出来そうです。工夫によってはシェアで月500ドルでも生活出来るでしょう。例えば三人でシェアすれば随分と安上がりで、人によっては家賃が一人300ドルかからない人もいます。家でネットをしない人もいますし、洗濯も週一回に減らしたり、洗剤も毎月買う必要は無いかもしれません。2BRの広いアパートだったりロケーションが良かったりするとシェアをしてもホームステイとあまり変わらない出費になる事もあります。

私の場合韓国人二人とシェアしていて(つまり三人で住んでいた)、家賃・光熱費(ケーブルの60ch&高速インターネット含む)で400ドル弱、食費も一人月100ドルで折半してました。ホームステイと比べても200ドル以上の節約&快適なテレビ・ネット環境。しかしながら食事を作る当番を決めて食べる時は一緒、1ベッドルームに3人というプライベートをかなり制限された(無いと言ってよい位の)生活でした、、、^^;



それでは費用の詳細を順々に見ていきます。

初期費用

家賃以外で発生する費用は、一つはデポジット。これは敷金のようなもので、アパートを退去する際に返ってきます。デポジットは家賃の半分を上限として払うので、だいたい350〜450ドルと考えましょう。礼金みたいな制度が無いのは嬉しいですね。

また住み始めるにあたって家具やベット、そして冷蔵庫やテレビなどが必要になってくるでしょう。中古品や安い店で買う事を前提にしても数千ドル単位でかかると思ってよいでしょう。自分で全部揃えるのは実際大変です。そこでテイクオーバーと言って、部屋と共に前に住んでいた人の家具一式を引き継ぐ方法も一般的で、この場合は1000ドル以下〜1000数百ドルが相場でしょうか。内容によっては1500〜2,000ドル近くする場合もありますが、これはTake Overとしては高額。よっぽど数が多いのか高い品が含まれているか、もしくはTake Overで少し儲けようと思っている人のケースかもしれません。残念な傾向ですが、以前テイクオーバーした額より高い値段で同じ物を次の人に引き継ぎ利益を出そうとする人もいて、これがテイクオーバーを高くしている要因でもあります。本来はテイクオーバーすればする程その額はどんどん安価にするべきです。減価償却と同じ考えで、年と共に物の価値は下がってゆくのですからね。

ちなみに入居時には初めの月と退去する月、合計二か月分の家賃を初めに求められる場合があります。これは基本的には家賃なので、初期費用としては考えません。

家賃

学生が借りるのに一般的なアパートは1BR(1ベッドルームと呼び、1LDKに近い)、又はバチェラーと呼ばれる大きなリビングがある個室無しのアパートです。バチェラーは1BRより若干安い傾向がありますが、どちらのタイプも都市部なら家賃は$700〜900程度と考えてよいでしょう。$700台が多いかな。上を見るときりが無いですが1000ドルを越えるアパートはざらです。2ベッドルームだったり新築だったりすれば額はどんどん跳ね上がります。700ドルを切る所もあります。少し田舎にいけば安いアパートは見つかりやすい。私が以前住んでいたアボッツフォードでは2LDKで各部屋にバス・トイレ付、リビングもバチェラー程大きいアパートが月700ドルという羨ましい価格でした。

ちなみにオンタリオ州では家賃のTAX Returnも申請する事が出来ます。幾ら返ってくる・・とははっきり言えませんが、一年間で数千ドルを家賃として出費した場合、数百ドルも返って来る事があります。この場合、支払った相手の名前、住所などがわかれば済みます(手続きは専門家に任せるのが無難)。という事で年度末のTAX Returnの時期(1〜3月)には家賃申告も忘れずに!

食費(自炊)

食費というのは自分の節約加減で大きく変わってきます。食材も選べば安い物が手に入ります。コツは、都市部ならどこでもある韓国食品の店やチャイナタウンで安い食品を購入する事でしょう。韓国の米なら安い奴で20ドルもせずに20kgのお米が買えたりします。これでも質はまぁまぁで味は日本の米と変わりません。お米は一度買えばけっこう持ちますから、米を食べる事は節約にも繋がります。日本名のブランドは他よりも少し高い傾向がありますね。チャイナタウンへ行けば中国を中心とするアジアの色んな食品が安く手に入ります。インスタントラーメン等はカナダのスーパーでも一つ1ドルで手に入ります。インスタントラーメンは韓国の奴が人気ですね。ちょっと辛いですが色んな種類が売ってます。野菜の値段は日本とあまり変わらないと思います。でも時価ですから値段は常に変動しています。例えばキャベツやレタスは一玉1〜3ドル、玉ねぎ・ジャガイモ等は1,2ドル払えば一袋分は買えるでしょう。肉類もピンきりで、日本と比べて高いのか安いのかちょっと私はわかりませんが、安いひき肉は$1で600g位だったりします。3〜5ドル払えば食事(一人用)で数回使える量は買えるかな?

私が自炊していた時は、週に1,2回スーパーに行って一回10〜20ドルの食材を買ってました。これでだいたい月100数十ドルでしょうか。惣菜などでは無く、あくまで「食材」を買って自分で調理するよう勤めればこれで収まると思います。という事で月150ドルが自炊の最低ラインと勝手に決める事にします。これでも決してケチケチ生活ではありません。ただし酒や菓子類等の嗜好品を含まない、一人用の額です

光熱費など

申し込みの際は、基本的にIDを二つ用意しておきましょう。

■電気代:電気の供給は各州毎の電力会社が管理していますが、金額はもちろん使用量によって異なります。ただ大抵の人は30ドル前後で生活している様です。尚アパートで一般的なセントラルヒーティングは家賃に含まれている場合が多いので、別途払う必要は無い。逆に自分でコントロール出来なくて部屋が暑くなったりする事も。。ヒーターつけて窓を開けながら生活してるなんて変な話だけど、たまに聞く話・・^^;

■水道代:これはタダです。と言うか、家賃に含まれているとかで自ら払う必要は無いみたいです。要は使い放題。しかしさすがのカナダも水不足で節水を呼びかける事もあるので、水は大切に使いましょう。(芝生用のスプリンクラー等は法律で使用頻度に制限があるとか?)

■電話代:参考としてあげるとカナダ西部の大手電話会社TELUSは初期費用が45ドル、毎月の基本料金が約27ドル。これには無制限の市内通話が含まれていますから、長距離や国際電話を家からかけなれければ基本料金以上に支払う必要は全くありません。電話の料金システムは日本と比べ非常に親切ですね^^

■テレビ:カナダではケーブルテレビがダントツに普及しており、テレビをお金払って見るのが一般的です。例えばshawケーブルの場合、初期費用としてターミナル装置の設置費用が29.95ドル、そして30ch程のベーシックプランが月約20ドル、フルセットの60チャンネル程になると44.95ドルなどとなります。またベーシックプランに5個や10個の好きなチャンネルだけ追加して見るプランもあります。1ch毎に追加も出来る。この場合2ドル/1ch(以上2004年1月現在)。他にも色んなプランを用意しています。なおモデムの購入が前提になっているプランもあり、購入する場合は89ドル。設置費用の29.95ドルは購入する・しないに関わらずかかる。shawケーブルのプラン・料金の詳細はshawケーブルの関連ページで。

アンテナをたてて地上波でテレビを見る事も出来ますが、その場合は5ch位しか見れないようです。私が以前とっていたチューターはアンテナでテレビを見ておりカナディアンでは珍しい人でしたが、これでもCBSやCTVなどのニュースを含め十分な番組構成らしいです。アンテナを買ってきて自分で設置すればよいのかもしれませんが、これやってる留学生はあまり聞かないですね。。

■インターネット:アクセス手段によってコストも異なります。
ダイヤルアップ:十数ドルから使い放題で30ドル弱など。日本と同じようにパソコンを売っている店等でオンラインサインアップ用のCDが手に入ります。地元電話会社やAOL等のプロバイダに加入出来ます。登録には通常クレジットカードが必要。

ADSL:プランにより全く異なるが通常料金は月40ドル前後が一般的。しかし、例えばカナダ西部の電話会社TELUSは初めの一年間は月24.95ドル、その後$37.95の通常料金に戻るサービスパックを提供している(2004年1月現在)。これは自分でモデム設定した場合で、TELUSにインストールを依頼(技術者が家に来る)すると、一年後以降の料金が5ドル高くなる。モデムはTELUSが提供し、レンタル料は月々の料金に含まれる。
自分で初期設定する場合とTELUSに依頼する場合でも料金が異なったりするし、時期によってもサービスプランが異なるだろう。詳細は、カナダ西部についてはTELUSの接続料金に関するページ等のホームページで確認しましょう。

ケーブル:プランにより異なるが通常料金は月40ドル前後。しかしカナダ西部のケーブルテレビ会社Shawでは、初めの半年が月29.95ドル、その後月42.95ドルの通常料金に戻るというサービスパックを用意している(2004年1月現在)。これはモデムをレンタルした場合で別途金インストール料29.95ドルがかかる。しかしモデムを自分で購入(59.95ドル)するとインストール料金が無料で、かつ半年以降の料金が5ドル安くなる(月37.95ドル)。
テレビ(約60ch)とのパッケージで70ドル位のプランもあります。その他詳しくはshawインターネットの接続料金に関するページで確認して下さい。
費用の大小関係は「ダイヤルアップ<ADSL<ケーブル」といった具合で、月10ル台〜40ドル。ADSLとケーブルはプランが似てて値段も一見近いですが、トータルで言うとケーブルの方がやっぱり割高。(アクセス速度はどちらも1メガ台であまり変わりません)。

インターネットの話は「留学指南気になる編」のページでもしていますが、カナダでもダイヤルアップなら簡単に加入出来るし、こちらに来てどんなネット接続をする事になるか分かりません。ホームステイだったらホストが使ってるケーブルやADSL回線を貸してもらえるかもしれないし、自分もアパートに入居してからケーブル等を使いたくなるかもしれません。日本ではプロバイダに加入しない方が、カナダに来てから柔軟な対応が出来ます。

■携帯電話:こちらのページで詳しく書いてますので参考に。月40ドルが目安。


■国際電話:こちらのページで詳しく書いてますので参考に。20ドルで4時間近く話せます。


その他生活上の出費

■洗濯: アパートには通常専用のコインランドリーが付いています。乾燥機もついていて、通常は25セント硬貨のみを使って利用出来ます。値段ですが、私のアパートの場合は洗濯機が1.5ドル、乾燥機が1.25ドルでした。一回の洗濯で2.75ドル。洗剤は10ドル程度あれば一ヶ月はもつ物が買えるでしょう。洗濯物の量にもよりますけど・・。
仮に一週間に2回洗濯したとして、4週間で約22ドル。洗剤を10ドル弱と見てだいたい一ヶ月30ドル前後といった所でしょうか。

■消耗品: 自分の部屋をもつからには消耗品をはじめとする維持費がかかります。主な所は電気や洗剤(食器洗い、洗濯等)、シャンプー・リンス・ボディシャンプー、石鹸・・と言った所でしょうか。食器や調理具なども必要になる事があるかもしれません。まぁどれも高額では無いし購入頻度は個人差があります。だいたい月数十ドルと考えておけばよいでしょう。

■交通費: ホームステイ等で一軒家に住む場合、学校や勤務先などが集まる都市部やダウンタウンへバスや電車で行くのが普通です。しかしダウンタウン周辺のアパートに住む事で徒歩で通学・通勤し、月50〜100ドル程度かかるバス定期の出費を抑える事が出来るかもしれません。もちろんアパートは至る所にありますから、要はどこでアパートを探すかです。ビーチの側だとか、落ち着いた雰囲気のここで住みたい!などと、利便性では無く「気に入った土地」に住みたい等でなければ、利便性&節約を考えてダウンタウンに住む留学生は多いです。



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