カナダ留学・ワーキングホリデー

カナダのタックスリターン

タックスリターンとは

タックスリターン日本で働いた事がある方は、きっと年末調整というのを聞いた事があるでしょう。
いわゆるタックスリターンとは、その「年末調整」のことです。

あなたが会社から給料をもらう場合、通常は様々な「税金」があらかじめ給料から引かれています。ただ、正確な税額は一年間の総収入をもとに計算されるため、月ごとでは正確な計算が出来ません。そのため、予想される税額を会社が想定して、毎月給料から税金を天引きをしています。この時、少し多めの税額を見積もっている場合が多いのです。

そして一年間の総収入が定まる(年度が変わる)と、自動的に正規の税額がわかります。そうすると、実際に支払った税金との差額が必ず出るので、この調整をする事がタックスリターンです。 税金を多く払っていた場合は、差額が政府から返金されます。逆に少なかった場合は、追加で支払わないといけません。

ワーホリのようにアルバイトが中心で、収入が多くない人は、一般的に返金を受けるケースが殆どです。多い人は数百ドルから千ドル近くになる人も居ます。返金を受けられる場合、申請してから約2ヶ月ほどで返金小切手が指定の住所に郵送されます。

申請手順

年が明けると、会社は前年度に働いていた人(たとえ短期であっても)の、収入総額や天引き(源泉徴収)した内容をまとめた書類を用意する義務があります。日本でいう源泉徴収票の事ですね。これをカナダではT4と呼びます。

毎年1月~2月末日までに、企業は昨年度に働いた全従業員のT4を計算して、政府に提出します。(期限内に提出しないと会社はペナルティが課せられるので必ずやってるはず) 2月が過ぎてもT4が手元に届かない場合は、単に会社があなたに渡してないだけと思われるので、忘れずに確認しましょう。

T4を入手したら、申請フォームに必要事項を記入し、追加書類などがあれば添付して、カナダ税務局(CRA)に郵送します。これで手続きは終了です。 書類を郵送する時点で、差額がいくらかわかっているはずですので、もしマイナスだった場合は、その分の追加支払いもしないといけません。

【申告時期】 基本的には翌年の4月末までに申請をする事になっています。計算した結果、政府に追加で税金を払わないといけなくなった場合、4月末までに追加分を払わないと滞納状態となり、利子が加算されていくのでご注意。滞納が無ければ、4月以降に申請をしても問題はありません。2年前、3年前の申告し忘れた分もまとめて申告する事が可能です。(滞納があると利子がつきますが)


T4が用意される時期:
1月~2月
申告期限:4月末日(ただし、期限を過ぎても申告は可能です)
返金時期:申告してから数週間~2ヶ月程度
手続き先:カナダ税務局(Canada Revenue Agency: CRA)

一般的に、4月末ギリギリで申し込みする人が非常に多いため、手続きが遅くなるほど、返金小切手が届くのが遅くなります。
早めの手続きを心がけましょう。

提出書類

タックスリターン代行 【T1 General】
タックスリターンの申告フォームです。 これに 必要項目を入力して、郵送します。1月末頃から郵便局や税務署、ドラッグストア(郵便局の出張所がある店)などで配布されます。

【T4
前年度に働いた会社から受け取る、源泉徴収票です。このような帳票です。

【その他追加書類】
州によって申告できるものが異なりますが、交通費、医療費、引越し費用、家賃(オンタリオ州の場合)などの証明書類(レシートなど)も添付すると、返金額が増える事があります。現住所以外(日本も含む)へ郵送をしてもらう場合は、その申告用紙(T1132)も必要です。

代行サービスを利用する

タックスリターン 計算申請の手順は、有名なサイトみんなでがんばる カナダのインカム・タックス・リターンのページでわかりやすく記載されています。手順や書類の書き方だけでなく、自分のおおよその返金額を計算できるという便利なシステムがあります。とは言え、申告書には入力項目が多く、数字の計算をする必要もあるので、初めての方には結構難しいと言えます。実際、自分で申請している人は少ないのが事実。

では自分でやっていない人はどうしているのかと言うと、殆どが専門家やタックスの会社に依頼して申請をしています。

タックスリターン 書類手順がわかっても、個人個人のケースは千差万別で、あってるのか間違ってるのかわからない状態で申請するのも、不安ですよね。 例えば、日本に配偶者がいるか?交通費を支払ったか?医療費は?引越しをしたか?州をまたがって引越ししたか?家賃は申請できるのか?・・・などなど。疑問はつきません。
だからこそ、返金額の一部を使って業者に頼む人が殆どです。正しい手続きをしたりアドバイスをもらう事で、自分でやる時よりも多くの返金があるかもしれませんので、実際に賢い方法と言えます。

ちなみに、管理人ゆうすけも、業者を利用してタックスリターンをする事をお薦めします。私も以前、自分で計算したことがありましたが、自信がなかったため業者にお願いしたところ、業者に頼んだ方が返金額が多かったということがありました。トラブルを避けるためにも個人でやってる人では無く、「看板」のあるカナダの有名業者を使うのが安心です。