語学留学の学習法は、ヒナ鳥の育ち方にとても似てる。
語学学校は通ってさえいれば先生が知識を与えてくれる。生徒はその日何をするか自分で考える必要はなく、ただ登校すればいいのだ。これは言わば鳥の巣の構図のようなもので、ESL生徒はヒナ鳥のように口を開けて、親鳥のエサをただ待っている。
しかしヒナはいずれ巣から飛び立ち、自分でエサを探し始め、親鳥からのエサを必要としなくなる。
学生もこうやって巣を飛び出し自らエサを探しに行くかないと、大人になることを知らない巣の中のヒナとなってしまう。もともと巣の役割は、ヒナを巣から飛び立たせる事、とも言えるのだから。
とにかく勉強の場をESLにおくのは初期段階だけで十分。チューターやパートタイムで授業をとって弱点を補強するのは良いとして、基本的には「ESL中心の勉強」という巣を飛び立ち、社会の中で自ら能動的にエサをとりにいこう。待つのでは無く、自分から動くのだ。さもなくば、ESLに通い続けても英語上達の速度は遅いままだし、そもそも受身で情報をインプットしてばかりでは、自分も疲れてしまう。