カナダ留学・ワーキングホリデー

留学保険・海外旅行保険

留学にあたって絶対に忘れてはいけないのが留学保険です。その国で発生した医療費を負担する「医療保険」や、医療費に加えて様々な特典の付いた便利な「海外旅行保険」などがある。

<節約派の方>現地の医療保険

現地の保険会社が留学生向けにリーズナブルな医療保険を用意しています。日本の保険のように物損や生命保険など付加的な保証は無く純粋に医療だけの保険ですが、そのため安価な保険料が実現できています。おおよそ一日2ドル(またはそれ未満)で加入出来るためお手頃となっています。種別によっては歯科治療がサポートされるものがあります。(通常は歯科治療はサポートされません)

<現地保険会社の特徴
・パソコンとクレジットカードがあれば簡単に手続き可能(出発直前でもすぐに手続きが終わります)
無駄な補償内容を省く事で、日本の保険の1/2~1/3まで節約
現地に日本人スタッフがいるので困った時も日本語で安心
・現地で延長も出来る

以下のリンク先にある現地の保険会社は日本人スタッフがいるので、何かあった場合も日本語で対応してもらえる点が安心です。

現地民間保険の詳細について(日本語サイト)
by Bridges International Insurance Services

■保険金の受け取り方法

実際に治療を受けた場合、医者に診断書を用意してもらい、治療費は一旦自分で負担します。その後治療費請求の書類を保険会社へ郵送すると、保険会社から小切手で治療費が支払われる仕組みです。従って小切手を換金するために自分名義の銀行口座が必要となります。その為観光ビザの人(=通常銀行口座は持てない)は換金出来ない可能性があるのでご注意ください。
一時的に立替払いをする、治療費の請求(クレーム)をする・・・という手間がかかる事だけ覚えておいて下さい。

クレジットカードの付帯保険

クレジットカード保険クレジットカードには通常はじめから海外旅行保険の機能が備わっています。これは自動付帯保険とも呼ばれ、カードを所有している人なら手続きや申し込み、保険料の支払いも不要で、利用がとても手軽な保険です。保障される期間はプランによって異なりますが、渡航から最大90日のケースが多いようです。サポート内容には死亡、治療、携行品、賠償責任などが含まれます。短期の留学ですと、これを利用する方もたまにいます。

保険の対象期間や保障内容はカード会社によって異なり、また保険適用の条件(例えばカードを使って航空券を購入したりホテルの決済で使用する等)が設定されている場合もあります。渡航前に必ず適用条件や保障内容、対象期間、手続き方法を確認しておきましょう。

いずれにしろ保険期間は渡航日から「最大三ヶ月」ですので、長期留学の方は他の保険と組み合わせて計画するようご注意下さい。(民間の保険を併用するか、三ヵ月後は現地の保険会社を利用するなどでカバー出来る)
クレジットカードの付帯保険はあくまで「つなぎ」「補助的な保険」という位置づけるのが良いかもしれません。

国民健康保険を使う

国民健康保険(以後「国保」)に加入したまま留学した場合、滞在中にかかった医療費を帰国後請求する事が出来ます。支払われる額は日本の治療費に換算した額の7割となります。短期留学だったり住民票を残して留学される方は、国保で請求が出来るという事を覚えておきましょう。

注意点は、日本と海外で治療費の相場が異なるケースです。例えば海外の治療費が日本の相場よりも高額だった場合、たとえ7割の保障であっても日本の相場に換算するとほんのわずかだった・・というケースも考えられます。治療を受けると自己負担が必ず発生しますから、留学中の保険として国保だけに頼るのではなく、あくまで留学保険の補足的なもの・・と考えた方がよいでしょう。「どうせ国保に加入しているなら請求しておこう」程度の捉え方が適切だと思います。申請はちょっと手間ですが、民間の海外保険と合わせればむしろ得する可能性もありますしね(゚ー゚*)ニマ

詳細は国民健康保険中央会の海外治療費支給制度の頁をご覧下さい。また役所手続きでも国保の事をもう少し詳しく書いています。

■手続きの流れ

1.出発前に必要書類を入手する(出来れば)
まず日本の役所で「診療内容明細書」と 「領収明細書」を手に入れます。
これらは国民保険中央会のページでも手に入るため、ダウンロードしてプリントアウトしておいてもよいでしょう。
またこれらに準じた書類であれば代用出来るので、診察時に医者から同等の物をもらい利用する事も可能です。

2.診療を受ける
留学中に診療を受けた場合、まず治療費は一旦全額を自分で支払います。
そして医者に1.で用意した書類への記入、又は同等の書類(診断書や領収書)を作成してもらいます。

3.帰国してから役所で請求
医者に書いてもらった書類を持って役所に行って治療費の請求をします。なお英語の診断書などは日本語に翻訳する必要があります。翻訳は内容が正しければ誰の訳でもよいそうなので、自分で辞書を使って綺麗に訳しておきましょう。

BC州の健康保険

BC州に半年以上の滞在予定がある学生・ワーホリビザの人はBC州の公的な保険MSP(Medical Services Plan)に加入する事が義務とされています。MSPとはBC州政府の医療保障関連をしきるHealth Insurance BCが運営している、日本で言う国民健康保険のようなものです。

日本人留学生に関してMSPの特徴をまとめると、以下のとおり。
・学生ビザ又はワークビザ(ワーホリ含む)を所有すること。ビジターは不可
半年以上BC州に滞在すること
・申請してから保険が有効になるまで三ヶ月かかる(その間保険は使えない)
・政府から請求書が送られる。1,3,6,12ヶ月の中から選んで事前に支払う。
保険料は月75ドル(2021年時点)