海外送金について

海外送金(銀行を使わない方法)

一般的な海外送金以外にも幾つかの方法でお金を海外に持って行くことが出来ますが、ここでは各方法の特徴をご紹介します。


SBIレミット

SBI海外送金サービスSBIレミットは、ソフトバンクグループが運営する海外送金を専門としたサービス会社です。アメリカの国際送金サービス大手・マネーグラム社と提携してサービスを提供しています。

一度登録すれば、銀行振込みやインターネットで気軽に海外へ送金が出来る便利なサービスです。送金手数料も格安で、定期的に何度も送金するような状況ではコストパフォーマンスがよいと言えるでしょう。

通常の銀行による海外送金と異なるのは、以下のような点です。

  • 事前にサービス登録手続きをする必要がある。一度登録すれば、その後は複数のあて先に送金も可能。
  • 送金先は相手の銀行口座では無い。最寄の取扱店でお金を受け取る仕組み。

したがって、銀行口座に直接振り込みたいという場合は、このサービスでは実現できない(一部の国を除く)。

お金を受け取れる取扱店は多く、例えば北米の場合なら各種金融機関以外でもウォルマートで受け取れたり、カナダなら郵便局でも受け取れる。都市部なら遠くまで取りに行く必要は無さそうだ。海外取扱店の検索ページはこちら。また北米では受け取る際の上限額が金融機関によって決められている模様なので、事前にマネーグラム社に確認をするのが望ましい。

送金時の為替レートは、TTSにおよそ1円上乗せされている程度なので、悪いレートではない。

送金手数料は地域によって異なるが、殆どのアジアや北米、オーストラリアなどは以下の料金となる。手数料の詳細はこちらのページから。

送金額 手数料
1 円 - 30,000 円 880 円
30,001 円 - 250,000 円 1,480 円
250,001 円 - 送金上限額 1,980 円

その他の送金サービス

民間の金融会社が良いレートで送金できる工夫を行ったサービスです。

Transfer Wise
https://transferwise.com/jp/(英語)
lifehackerでは日本語でこのサービスの紹介をしています。

KVBクンルン
http://www.kvbkunlun.com/jp/ (日本語)

円建て送金

この方法は、銀行の海外送金とほぼ同じですが、大きく違うのは「日本円のまま海外に電信送金する」という点です。 送金する時は為替レートを心配する必要が無く、両替は現地に到着してからレートがよい時に両替できます。 つまり、通常の海外送金と比べると、「両替」と「送金」という二つの作業を切り離すことで、為替の変動による損得をコントロール出来るという点が特徴です。 また、日本でドルに両替してから送金するよりも、現地で両替したほうが比較的よいレートという点も見逃せません。

円建て送金の流れ

この方法で送金をするには、 通常は現地にある両替商の口座に送金するのが一般的です。両替商のサービスとして、例えば着金時にすぐドルに変える方法、指定したレートになった時点で両替する方法・・など、いくつかのオプションが用意されています。
この方法で発生する手数料は、日本の銀行へ支払う送金手数料6500円(三菱東京UFJの場合)と受け取り手数料(支払人負担を選択の場合は約2000円)がかかります。手数料だけを見ると、通常の海外送金の方が節約できそうですが、為替レートが大きく影響するような高額の送金では数千円の手数料もふっとぶほどのお得な方法だと思います。

カナダで利用できる、お薦めの円建て送金サービス
KVB Kunlun
VBCE日本語紹介ページ

円建て送金にする理由

この円建て送金という方法は、言い換えてみると現金(日本円)を持参して渡航する方法にも近いですが、金額が100万円や200万円のとき、さすがに現金を持参して飛行機にのるにはリスクがあります。現金は紛失時に保障ができませんし、渡航時も1万ドル以上の持参は申告が必要です(カナダの場合)。何年もかけて貯金した努力を一瞬で消してしまうような危険にさらすのはお薦めできません(数万~10万程度なら話は別ですが)。
円建て送金なら、最終的に自分の銀行口座に入金されるまでは紛失の危険もなく、安全な状態で管理できます。円建て送金で発生する手数料も、送金額が100万円を超えれば、日々の為替変動でかる~く吸収されてしまう額ですから、「安全性+お得レート」で送金したいなら、円建て送金はお薦めです。

現金を持参する

上記トピックでも述べましたが、現地で口座開く事自体はそんな大変な事ではありません。でも海外送金はやや手間がかかる。という事でそんな風に思う留学生のとる方法が現金の持ち出し。日本円(もしくはC$)を現金で手で持って行き、現地で口座開いてそのまま入金という方法です。海外送金の手間も無いし、もちろん送金手数料がどこにも発生しないので、一番安くあがるかもしれません(「かも」の詳細は後述)。必要なのは勇気一つで、あれこれ考える必要は無し。この方法は大金を所持する事自体が唯一のリスクと言えるかもしれません。出国・入国時の調査書で現金に関する質問がありますが、大金を所有していても自らバカ正直に申告しない限りOK。

ただ、例えば数百万円の留学資金を手に持って、国を超えて十数時間持参するのもリスクがありますよね。私は海外送金の手数料数千円が保険だと考えて、海外送金を選びました。仕事辞める前に一年間必死で貯金したお金でしたから。

日本円を持参した場合のカナダ入国後ドルへの換金方法は、銀行、両替商を利用する手があります。空港にある両替商はレートやコミッションが安いとは思えないので避けましょう。(100歩下がっても「両替商」では無く空港内にある「銀行」の両替所にする) 入国して一旦市街に入れば様々な両替商があります。バンクーバーならVBCEは他の両替商よりレートがかなりよいんでお薦めです。銀行よりも確実に良いレート(TTSより一円位高い)で両替出来る。私も利用した事があります。
とにかく両替は大金になるほど為替手数料がきいてきますので注意して下さいね。たとえば10000ドル(約80~90万円)をカナダドルに換えたい時、1円/$のレートの違いは一万円になる訳ですからね!恐ろしや・・。銀行の海外送金手数料なんか軽く吹っ飛んでしまいます。つまり、銀行の海外送金はその銀行が設定したTTSレートが適用されるが両替商のレートはマチマチで、レートの高い所で換えちゃうと海外送金よりも損する可能性があるので注意!現地にレートの良い両替商があるかどうか事前チェックが必要。海外送金と現金持ち出しのどっちが得か・・って議論は一重に両替レート(と換金額)にかかっている訳です。