カナダ留学・ワーキングホリデー

カナダ生活準備

カナダ到着後、遅かれ早かれやっておいた方がいい事をご案内します。

在留届の提出

旅券法により、海外に３ヶ月以上滞在する場合は在留届を提出する事が義務付けられています。義務とは言っても提出は本人の意思に委ねられているので、 あなたが行動しなければ誰もやってくれません。これを出さないとどうなるかと言うと、要は事故・災害等があった場合、在外公館があなたの安否確認が出来ないという事です（と言うよりあなたがその都市にいる事を在外公館が知り得ません）。


提出方法

提出方法は滞在先国の大使館・総領事館に出向いての直接提出、郵便、FAX、Emailなどもありますが、帰国などの際の変更届のことも考えるとオンラインでの登録が便利でおすすめです。

直接用紙を提出する場合は、記入用紙は各国の日本大使館、領事館で直接手に入れることも可能です。

届け出内容の変更

滞在先の変更、日本への帰国など、届けの記載内容に変更があった場合にも再提出をする必要があります。新規手続きと同様にオンライン、大使館・領事館窓口、郵送・Fax以外にも、大使館や領事館に電話をして変更を伝えることもできます。万が一の備えとしても、速やかに行いましょう。

関連HP

SIN（Sorcial Insurance Number)

SINとは社会保険番号のことで、例えばカナダで収入を得る場合や、カナダ政府が提供するbenefit（給付金、手当、福祉サービス等）を享受する際に必要となります。取り分け日本人にとってはアルバイトで仕事をする際に必要と覚えておけばよいでしょう。雇用主があなたに給料を渡す為にはSINが必要だからです。しかしワーホリで来ても働く気が無ければSINを取得する必要はありません。逆に働かなくても持つ事ができ、銀行口座を開設する際などの身分証明のひとつとして使えることもあります。発行手数料は無料。オフィシャル情報はService Canadaウェブサイトで確認できます。

申請方法

最寄りのService Canadaオフィスで直接申請、15分程度の待ち時間でSINがその場で発行され、書類を受け取ることができます。

■申請に必要な書類（いずれもオリジナルを持参、コピー不可）
- パスポート
- ビザ

■ Service Canadaオフィス
オフィスは各都市にあり、バンクーバー、トロントの申請先は以下です。その他の都市もService Canadaオフィスの検索画面から探せます。

バンクーバー（及びその周辺）
Vancouver Downtown（Sinclair Centre建物内）：757 W Hastings St
Vancouver East(Kingsway) ：1420 Kingsway
North Vancouver：221 Esplanade West
Burnaby：3480 Gilmore Way

トロント
Toronto - Willowdale Service Canada Centre
Toronto - City Hall Service Canada Centre
Toronto - College Street Service Canada Centre
Toronto - Etobicoke Service Canada Centre
Toronto - Gerrard Square Service Canada Centre
Toronto - Lawrence Square Service Canada Centre
Toronto - Malvern Service Canada Centre
Toronto - West Humber Service Canada Centre

運転免許

日本の免許を持ってる人がBC州で運転する場合の話を説明します。
BC州の免許はICBCという組織が管轄しています。

BC州では、短期滞在者（観光ビザ）、および長期滞在者（半年以上の滞在者）に分けて案内しています。

半年未満なら国際免許証（BC州）

半年以内の短期滞在の場合、BC州の免許が無くてもBC州以外（他州、他国）で発行した有効な免許があれば半年までは利用出来ると言っています。（As a visitor, you can drive in BC for up to 6 months if you hold a valid driver's licence from another province, state or country. This provision does not apply once you move to BC：ICBCより）

それじゃあ「日本の免許がそのまま使えるのか？」と考えそうになります。でも、よく考えてください。例えば警官から免許提示を求められて日本の免許を見せても、カナダ人は当然日本語なんか読める訳が無いのです。これでは意味がありません。 事実、日本の免許だけじゃレンタカーも借りれません。

つまりカナダで運転したければ、実際のところ国際免許を持参する必要があるって事になります（領事館の人談）。上記で言う"valid driver's licence"ってのは、我々にとっては「日本の免許と国際免許両方」って解釈が、現実にそった理解になる訳です。

という事は国際免許自体は発行から一年間有効ですが、結局BC州内では半年までしか使えないって事ですね。しかし実際問題パスポートを見せなければ入国後何ヶ月なんて誰も判定出来ません。要は国際免許が有効な期間だけめいっぱい運転しても問題無さそうです。いずれにしろ出発間近に国際免許を取得したほうが良いでしょう。

国際免許の取得は、パスポート、免許、写真を持参して最寄の運転免許センター等で発行してもらいましょう。即日発行してもらえます。手数料2400円。（東京都の場合。費用は都道府県によって異なります。）


半年以上なら免許交換

半年以上の長期滞在の場合、法律では入国後90日以内にカナダの免許に書き換えるように言っています。（If you are new to B.C. and drive a vehicle, you need to obtain a B.C. driver's licence within 90 days after moving here. ：ICBCより）しかし実際には90日過ぎても申請さえすればいつでもやってくれます。 ただし、カナダでは複数国の運転免許を所有する事は許可していないので、 日本の運転免許は無効化されます。（穴をあけられる）

手続きは以下の２ステップ。

  1. 免許の翻訳証明を用意します
    ICBCが認めている公認翻訳期間による翻訳が必要です。日本領事館の免許翻訳サービスを利用するのがいいでしょう。手数料$２１で、発行まで一週間ほどかかると言われています。

  2. 最寄の運転免許センターで申請します
    BC州の免許に関してはICBC(Insurance Corporation of British Columbia)の関連ページに必要な話が全て書かれています。センターの場所はこちらで確認できます。必要書類はパスポート、ビザ、日本の免許（国際免許不可）、翻訳証明。写真はセンターで撮ってくれます。ICBCのサイトによるとPrimary & Secondaryの二つのIDが必要となってますが、日本人の場合ビザとパスポートがそれにあたります。一応こちらのページでPrimaryとSecondary IDの詳細がわかります。発行手数料は$31。そして二年間有効なBC免許が通常は当日のうちに発行されます。

上記のとおりBC運転免許を入手する過程においては国際免許は必要ありませんので、はじめからカナダの免許を取得するつもりなら日本で事前に国際免許を発行する必要はありません。

日本の免許の更新

カナダ滞在中に、日本の運転免許の期限が切れる場合、完全に失効しないよう、所定の手続きをする必要があります。

■更新期間
日本の運転免許更新は、有効期限満了日となる誕生日の１ヶ月前から１ヶ月後（合計２ヶ月）の間に手続きをする事になっています。

■更新期間前の手続き
やむを得ない理由によって期間内に更新手続きを行えない方は、「更新期間前の更新手続き」を行うことが出来ます。この場合、更新期間前に手続きを行うやむをえない理由を示すものが必要となります。これは、航空券などでOKです。なお、更新日から直近の誕生日までを1年として計算しますので、更新後の運転免許証の有効期限が短くなりますので注意しましょう。

■有効期限が切れた（失効）後の更新
失効後６ヶ月以内であれば、「どのような理由に関わらず」、申請することによって運転免許証を再取得することが出来ます。失効後６ヶ月～３年以内の場合でも、「やむを得ない理由で失効後6ヶ月以内に手続ができなかった方で、その事情が止んで1ヶ月以内、かつ失効後3年以内」の方は、やはり運転免許を再取得することが出来ます。このやむをえない理由を留学やワーキングホリデーにする場合は、スタンプの押されたパスポートを持参しましょう。

という事で、結局は、免許失効のかなり前か後でも、日本に一時帰国ができれば、そのタイミングで更新が可能という事です。

カナダ免許発行のまとめ

■申請場所：Driver Licensing Office←クリックすると住所の検索出来ます
■取得に必要なもの
  • ビザ(Primary ID)
  • パスポート(Secondary ID)
  • 日本の運転免許（国際免許不可）
  • 免許の翻訳証明

■手数料：翻訳証明$27＋発行手数料$31＝$58
■関連リンク


BCID(B.C. Identification Card)

BCIDは身分証明証として使えるBC州のIDです。BC州の運転免許を持てない人には、パスポートとは違ってお財布に入れておける身分証となる便利なカードです。発行は運転免許の発行と同様Driver Licensing Officeで行ってくれます。免許と同様に二つのID（パスポートとビザでOK）を持参しましょう。申請が終えて４～６週間したら郵送してくれます。１２歳以上であれば誰でもBCIDを入手出来ますが、１９歳以下だと保護者の確認が必要です。


■申請場所：ICBCオフィス（Driver Licensing Officeで探せます）
ダウンタウンならここにあります：221-1055 West Georgia St. Vancouver（バラード駅の隣）

■取得に必要なもの： ビザ(学生ビザ、ワーキングホリデービザなど。Primary IDとして)、パスポート(Secondary IDとして)
■手数料：$35

国際学生証（The International Student Identity Card ：ISIC)

日本の大学等でも発行していると思いますが、この国際学生証があるとカナダ国内のみならず世界各国でいろんな学生割引を享受出来ます。主なのは旅行関係で、カナダでは例えばGrey Hound(25%off)等の交通機関でしょうか。他にどんなディスカウントがあるのかはこちらから参照出来ます。ISICカードで利用できるお得なディールを探すスマホ用アプリも提供されています。この学生証についてもっと知りたい方はISTCへどうぞ。このIDには学校名や生年月日等が記載されており、年齢を証明する為のIDとしても広く利用出来ます。日本での発行方法はこちらのページを参照できます。日本で学生の方は日本で発行した方が楽でしょう（費用は殆ど同じ）。

■手数料：1500円前後（発行元、国によって異なる）