カナダ留学・ワーキングホリデー

カナダ留学の費用


留学の計画で気になるのはカナダ留学でかかる総費用
ところが出費の内訳は、個人によって本当にバラバラなので、きっぱり幾らとは言いにくいものです。このページで出費の概要を確認して、あなた自身の「留学のコスト」をイメージしてみましょう。

一年間の留学費用モデル


さて一年間の費用について、パターンに分けて幾つかのサンプルを作ってみました。(2013.8更新)

  学生パターン
語学&専門 計12ヶ月
ホームステイのみ
学生節約パターン
安い語学学校 12ヶ月
ホームステイ&シェア
ワーホリ節約パターン
語学学校3ヶ月
ホームステイ&シェア
生活費
(食費・家賃・光熱費)
9560ドル
ホームステイ12ヶ月
$780*12+$200

8880ドル
ホームステイ 1ヶ月$980($780+$200)
シェア物件11ヶ月$5500($500*11)
食費11ヶ月$2200($200*11)
学費 14900ドル(12ヶ月)
学費月平均$1200
入学金、教材費他$500
12500ドル(12ヶ月)
学費月平均$1000
入学金、教材費他$500
3800ドル(3ヶ月)
学費月平均$1200
入学金、教材費他$200
お小遣い
外食嗜好品、買物や交際費)
1800ドル
$150*12ヶ月
旅行、アクティビティ
1000ドル
航空券(往復)
1300ドル
※時期や年により大きく変化します
保険など
720ドル(現地保険会社、医療のみ)
※さらに初め3ヶ月をクレジットカード付帯保険で済ませるなら540ドル
または1300ドル(AIUで医療以外も安心保障、キャッシュレス)
一年の合計
(1$=90円)
29,860ドル
約268万円
26,200ドル
約235万円
17,500ドル
約157万円



前提条件など
  • 語学学校は私立語学学校を前提(大学付属ESLはこれより学費が高くなる傾向)
  • 食費月200ドル、小遣い月150ドルとかなり抑えた額で計算しています。
  • 生活費の「ホームステイ」は、手配料200ドル想定
  • 生活費の「シェア物件」は家賃500ドル/月程度の節約スタイルを想定。食費は自炊で月200ドル。
  • 円換算額は1ドル=90円とした場合

■上記モデルより「節約できる」場合

  • ワーホリでアルバイトをすれば、結果的に予算トータル100万円前後でも可能
  • 学校やプログラムの選び方、長期申込みで安くなる
  • シェア物件は500ドルより安い部屋も多く存在する
  • 旅行を控える
  • 外食や買物を控えたり禁煙といった日ごろの「節約」という基本姿勢
  • 上記の見積もりから2,30万くらい減らすのは工夫次第で簡単に出来る

■上記モデルより高くなる場合

  • 学校やプログラムの選び方
  • 携帯電話や高速インターネットの契約⇒それぞれ月40ドル等
  • タバコやお酒
  • 外食が多い、買い物が多い
  • 旅行の回数が多い場合
  • 高額な手数料を徴収する日本の留学エージェントを利用した場合⇒プラス8~30万など

留学費用の内訳

上記で示した出費の内訳をもう少し詳しく見ていきます。航空券保険はそれぞれのページでご覧下さい。

この中で「生活費1」が最低限の出費になります。他は自分でコントロール出来る出費です。

生活費1(必ず発生する出費)

生活費については生活費のページで整理していますが、家賃だけでは無く食費(自炊)、光熱費など、生活する上で最低限必要な出費を考えます。この額はホームステイかアパートかによっても月数百ドルは違ってきます。こちらのページで出費の詳細を表にして比較しています。この例ではインターネットやテレビ等を含んでいますが、これを元に大雑把に都市部における生活費を考えると・・
  • ホームステイ:月700~800ドル
  • アパートシェア、貸し部屋:月400~600ドル(もちろん上限はありません)
といった感じになります。これ以外に初期費用として、ホームステイだと150~200ドル程度(紹介料)かかります。アパートだとデポジットやテイクオーバーで初めに計1000ドル前後(シェアならその半分など)を初めに払う必要があります。ただしデポジットは基本的にいずれ返金されるお金です。
コンドミニアムだと、新築でいいロケーションで、家賃ももっと高いケースがあります。

生活費2(発生するかもしれない出費)

便宜上「生活費2」としましたが、生活する上で必須では無いが発生するかもしれない出費と言うのは、例えば携帯電話や、国際電話、インターネットなどの通信費が考えられます。(一般の契約電話は生活費1に含まれています)上記の一年間の費用モデルではこれらが含まれて居ません。

携帯電話こちらのページで詳しく書いていますが、契約して月々支払うタイプだと月40ドル前後です。プリペイド携帯は利用時間次第なので何とも言えませんが、$25で80分くらい話せます。

インターネットは接続タイプによって月10数ドル~40ドル程度。値段の順に言うとダイヤルアップ<ADSL<ケーブルといった感じです。これ以外に初期費用も数十ドルかかる場合があります。

学費

学生ならば生活費と同じ位に留学費用の大半を占める学費。学校種別によってシステム等が異なりますが、概して以下のような感じになります。
  • 私立語学学校:月1200~1400ドル
  • 専門学校:3ヶ月で4000ドル(+教材費・入学金で数百ドル)半年7000~8000ドルなど
  • 大学/カレッジ、その付属ESL:授業料4000~5000ドル/セメスター+教材等100ドル~
上記はあくまで平均と思って下さい。これ以上も以下も存在します。またこれ以外にも文房具や参考書等を個人的に購入する事もあるでしょう。

語学学校は週25時間~程度でだいたい上記の額となります。また入学時に100ドル程度の入学金みたいな物を徴収されます。またテキスト代として数十~百ドル程度を徴収する学校もあります。

専門学校(ビジネス、ツーリズム他)は語学学校よりも若干高く、月1000数百ドル程度が一般的。医療の様に専門性が高くなると費用も高くなる傾向がある。そして教材が数百ドル!これは高い!まぁこれは「専門」学校ですからしょうがないですな。

一方大学・カレッジはカナダ人か留学生かで学費設定が異なり、留学生はカナディアンよりも2~3倍高いのが慣例ですから困ったもんです。学校側もInternational Studentのプロモーションはしっかりやっており、留学生が学校の重要な収入源となっているのがよくわかります。で、留学生であれば大学生だろうがESL生だろうが普通は同じ料金で、金額はフラットFee(履修内容に関わらず定額)だったりします。大学やカレッジは学期制ですから、学費も学期(セメスター)単位で考えます。通常1セメスターは四ヶ月と言いますが、大学生の場合最後の月は試験期間で授業が殆ど無かったりするので授業は実質3ヶ月だったりしますが。
・・まぁそれは置いといて、現在はその1セメスター(四ヶ月)で4000~5000ドルが平均かなと思います。4000切る所はもう見なくなってきました。大学の学費は定期的な値上げが慣例となっていて、数年前と比べるだけで随分高くなってきました。学校によっては1セメスター7000ドル位の所もあれば、2セメスター(8ヶ月~1年)で17000ドルってツワモノもおります。詳細はお目当ての大学のHPをチェックしましょう。
語学学校とは言っても付属ESLは私立と違い教科書を生徒に買わせます。値段もこれが結構高い! 教材費はESLだと100ドル程度で収まる事もありますが、学部生になると数百ドルは必死です。一つの教科書が100ドルを余裕で超えたりします

外食

外で使う食費というのは意外とかさむ物で、生活費とは別に計上しておくとよい。アパートで自炊したりホームステイで3食付きだとしても外食する機会は普通避けられないですから。ランチはチップ混み10ドル未満でだいたい何処でも食べられます。ファーストフード、中華、日本食、韓国料理、その他アジア系、一般のレストラン、相場はどこも大きく変わりません。一方ディナーになると食事だけで10~20ドルは考えた方がよい。グループで行ってみんなで割勘しても20~30ドルする事は普通。

外食の回数によるので一ヶ月幾らとは言えませんが、多くて週に1~2回外食すると過程して、さっくり月100ドル程度といった所でしょうか。この額はゼロにも出来るし、数倍にも変化しますが・・。私の場合は、外食は付き合い程度だったので、出費は少なかったと思います。

ちなみに外に飲みに行くより、アパート暮らしの誰かの家に言ってパーティをした方が格段に安い上に楽しさも倍増です。お酒と食材を買い込み、料理は皆で作れば10~15ドルで飲んで食って十分な内容です。留学生皆がよくやる楽しみの一つ。

語学留学生の外食パターン
語学学校の学生は、通常は一日に複数のクラスを持ち、そこには別のクラスメイトがいます。そして毎月のクラス替え。学校主催のアクティビティでも知り合いが増えるでしょう。こんな感じで友達は時間が発つ程みるみる増えてゆきます。仲良くなった友達とは自然とランチや夕食を食べに行ったり飲みに行ったりするでしょう。他国の友達が出来れば日本食レストランに連れて行って日本食を紹介してあげると話も盛り上がり楽しいものです。食べ物関係は話のネタとして本当に尽きないですからねぇ。またカナダは日本よりも格段に多国籍料理が浸透していますから、せっかくの機会という事で色んな店に行きたくなるのも普通でしょう。といった感じで外で食事する機会は日常の中にたくさんある訳です。

そして、これが実は少しクセモノなんですが、友達が帰国する際のお別れパーティ。語学留学生は数ヶ月~一年未満の短期滞在が多い。学校に通い始めて友達が勢い良く出来ると、その後友達がどんどん帰国する状況になったりもします。そうすると地元のレストランや家でFarewell Partyを開くのが自然の流れ。初めは友達のお別れという事で大切な時間を過ごすつもりで参加する訳ですが、人によっては月に5人も10人もお別れをする羽目になり、感情的な話では無く「生活費がピンチ」という現実が見えてきたりします^^;。

嗜好品など

■アルコール
カナダでは政府がアルコール販売を管理しているらしく、州毎に運営する酒屋(Liquer Storeなど、BC州なら「BC Liquer」))と看板のある店がどの街にもあります。日曜は休みだったりしてなかなか使えない奴ですが、民営の酒屋もあり、そこではLiqure Storeよりも開店時間が長く日曜も開店していたりします。がしかし、その分少し高い。ちなみに民間の酒屋は、店の数ブロック以内でパブを経営している事がライセンスの条件だそうです。
缶や瓶はすべてDepositがついていて、購入時アルコールの値段に加えて払います。そして大きなストアでは店内に返却窓口がありそこへ空き缶等を持参すると一つ5セント程度で引き取ってくれます。たまに空き缶・空き瓶を回収するだけの店舗?もあったりします。

実際のお値段ですが、ビール一缶(350ml)1.5ドル程度。6缶パックが10~13ドルで売っており、安いのは10ドル以下もあります。カナダのビールは飲みやすくて美味しいと日本人にも評判です。アメリカの薄いビールとは違って、味はしっかりしていてくせの無い、水の様に飲みやすいビール。私は日本のビールを恋しくなる事は一度も無くカナダのビールを楽しんでいます。人気のある銘柄はKokaneeやCanadian Molson、Blue等でしょうか。私はSleemanというブランドの"Cream Ale"がおすすめです。通常は瓶で売っており、飲んだこと無い人が多いですが私が誰にすすめてもみんな美味いと絶賛!瓶ビールなのに生ビールと勘違いする程の味!本当にクリームのような滑らかな下触りです(クリームと言っても決して甘い訳じゃありません)。カナダへ来たら是非一度お試しあれ!

ワインもピンきりで安いのは10ドル以下からあります。広い店内の半分位はワインの棚で埋まってますから、多すぎて選ぶのに困るほどです。その他洋酒は一通り揃っています。日本酒も月桂冠750mlが10数ドルで手軽に買えます。

■タバコ
カナダのタバコは非常に高いです。 一箱だいたい8ドル近く。日本円で600円を超えます。 最近は日本でもタバコが値上がりしましたが、それでもカナダの昔の金額にまだ追いつかない。 という事で愛煙家の皆様は免税店でカートンを購入し、カナダでは少しでも本数を減らすよう努力しましょう^^
仮に2,3日で一箱を吸うと過程して一週間で3箱、一ヶ月で約12箱=90ドル強。 日本で2カートン位持参しても仮に10ヶ月間このペースでタバコを買い続けると1000ドル(約8万円)近くなる訳です。・・お、恐ろしい、、^^;

■菓子や飲み物
ジュースやお菓子等の値段は基本的に日本とあまり変わらないと思ってよいと思います。
カナダでお菓子と言えばチョコバーかチップス、クッキーの三択しか無いんじゃないかと思う位です。カナダにもコンビニがあるんですが、そこへ行くとチョコバーで棚一列、チップスでも一列は埋まっています。スーパー等へいけばさすがにバラエティはもう少し豊富ですがチョコバー、チップスに加えてクッキーが全体の9割を占めるんじゃ無いかと思う位です。チョコバーと言っても恐らくシェアダントツ1位と思われるネスレの商品は日本人が食べても美味しい(変に甘すぎはしない)と思える味ですし、チップスやクッキーもさすがに美味しい物が多い。でも日本と比べると種類のバラエティは著しく少ないと私は感じます。

ジュース等の飲料系は日本と同じか安い位の値段。こっちでも500ml位のペットボトルが流行っていて、一つ1.5~2ドル位。350mlの缶は1ドル位。しかし缶類はスーパーへ行くと六缶入りのケースがよく売っていて、よく見るのはコカコーラ社の製品やペプシ系などいわゆるPOP(炭酸入りのジュース)など。そして値段は6缶入りで3~5ドル程度と一缶50~80セントで買えます。日本円だと50円しない激安ぶり。とは言えPOPはあなたを速やかに肥満へエスコートします、気をつけましょう。ちなみに私はレモン味のペプシが好きでよく飲んでいました。

旅行・アクティビティなど

語学学校や付属ESLなどで企画されるアクティビティで小旅行などもよくあります。パブやクルーズで行うパーティだったり、近くの雪山へ日帰りスキーへ行ったり、ホッケーのゲームを見たり。自ら企画して友達と行くよりも安い場合が多く、だいたい数十ドル~100数十ドル程度で計画しています。

また友達と一緒にレンタカーを借りて数日間遠出して旅行するのも楽しいです。バンクーバーだったらバンクーバー島やロッキー山脈、ウィスラー、ケロウナ、シアトル等、訪問ポイントも多い。旅行先ではホステル等を使えば一泊20ドル程度で泊まれます。ホステルで友達と共に自炊すれば楽しい上に節約にもなります。私がロッキーへ6人で3泊4日の旅行に行った時は、全ての経費含めて300ドル(2万4千円程度)にもなりませんでした。大人数で行くのがレンタカー旅行の節約のポイントです。

一方オーロラツアーや飛行機でアメリカまで行ったりすると500~1000ドル程度を見積もる必要があります。オーロラツアーは北へ行けば行くほど確率が高くなりますが旅費もかさむのが現実。普通の旅行会社でパッケージを探すと全て混みで1000ドル近く上るものも。自分で宿を探してバスを乗り継いでいく経路を探せばけっこう節約は出来るようです。アメリカ旅行も飛行機は早くて便利ですが、旅費がやっぱり高い。一方一番安いのは長距離バス。グレイハウンドが北米一帯をバスで結んでいるので節約ならここが一番。私がラスベガスへ行った時は往復で確か250ドル程度で、空路の約半額に収まりました。しかし片道でパス泊2回など、とにかく時間がかかります。

節約について
例えば一年間の語学留学を考えると、節約して200万以下程度で過ごしてる人もいましたし、同じ一年間で300万が消える人も居ます。正直言って、徹底的に追求すれば節約は幾らでも出来ます。しかしながら留学費用の大半をつぎ込む「学校」や「滞在方法」を、「節約第一」で決める事は留学の質を著しく落としかねないので、留学生活がお金だけにとらわれない様に気をつけてたいところです。

語学留学とは言え、海外生活で学ぶのは英語だけではなく、体験そのものでもあります。カナダへ来て色んな事にチャレンジする(=出費が発生する)事で得られる感動は、貧乏留学では得られません。(例えば旅費がかかると言って旅行をしないと、ロッキー山脈の大自然による感動は得られない)
クレジットカードのCMじゃないですがPricelessな経験が出来るのは、ある程度の出費があってこそのもの。理想を言えば金銭的にギリギリの計画では無く、多少の余裕を持ったプランを立てる事が望ましい。節約を忘れてはいけませんが、節約ばかりにとらわれない事も大切。私は日常生活では贅沢をせずかなり抑えたつもりでしたが、ロッキー三回、ウィスラーも数回、ビクトリア、シアトル、ラスベガス、グランドキャニオンまで旅行してしまい、ずいぶんPricyなPriceless経験になりました^^;