カナダ留学・ワーキングホリデー

カナダでボランティア

ボランティアのススメ

ボランティア活動は是非一度は経験する事をお薦めします。こんな人が居る、こんな事をしている人達がいる・・。カナダを「留学生」と言うほんの一側面から見るのでは無くて、自分が参加する事で初めて知りうる人生の経験ってものがそこにあります。勉強や仕事ってのは社会の為と言うよりもあくまで「自分のため」にやっている自己中心的な活動ともとれるが、そういったエゴから開放されて自分を何かに貢献させるのもよい経験では無いでしょうか?新しい視点・感覚がそこから生まれるかもしれません。またボランティア仲間からカナディアンとの交流の輪が広がる可能性だって高いのです。

私の場合ですが、農家から寄付された野菜でスープを作り恵まれない国に送っている慈善団体の工場でスープ作りに参加した事がありました。事情があって一回きりしか行けませんでしたが、普段は知り合いになる事も少ない定年過ぎた位のおじさん・おばさんに混じって玉ねぎの皮むき等をしてました^^; 若い人間(しかも留学生)は珍しいらしく、休憩中など話もはずんで楽しかったです^^ もっと通いたかったなぁ。

探し方

さてボランティアの探し方には幾つかの方法があります。
一つはインターネットのボランティア情報サイトで検索する事。サンプルとしてバンクーバーとトロント周辺のボランティア情報を提供しているサイトを紹介します。どちらも無料で利用出来ますが、トロントの方はメンバー登録が必要です(簡単な情報入力ですぐ出来る)。

またこういったサイト以外でもインターネットで「volunteer」という単語と都市名で検索すればボランティア検索サイトや直接ボランティアを探している団体などのHPが見つかりますから、試しにやってみましょう。

またボランティア情報が集まる場所として教会などもあげられる。教会は慈善活動を主催したり、またそのネットワークとつながりがあるので、ボランティアを常に募集しているのが普通である。地域につながりのあるボランティアの機会が探し易いと言えるでしょう。少ないとは思うが教会によって顔をあわせる度に入信を誘われる事もあったりするようだ。彼らに悪気がある訳じゃ無いが、もし誘われてそれが面倒だったら別の教会に行けばよいだけの話。教会なんて幾らでもありますからね。

短期やイベント系のボランティアもたまに募集がかかります。こういった件は地元の新聞(カナダ・日系問わず)や街の広告などで見つける事が出来ます。また日系のローカルTVやラジオでも募集がかかる事があるでしょう。

学生の場合は条件がある

ワーホリの方は就労許可を得ているので問題ありませんが、学生ビザの人がカナダでボランティアをするには少しルールがあります。

「ボランティアはお金もらわないから誰でも出来るんでしょ?」
「よい経験になるので色んなボランティアに参加したい」


と思われている方が大半じゃないかと思いますが、学生については実はちょっと厳しい条件があるんですねぇ。たとえお金をもらえようがもらえまいが、それがイミグレの言う「Work(就労)」という活動に当てはまればWork Permitの申請をCIC(カナダ移民局)にする必要があります。つまり報酬無しのボランティアと思っている活動でも条件さえ合えばWorkになっちゃう訳です。「Work」であっても申請の必要が無いのは、基本的に「大学キャンパス内の仕事」といったほんの一部の例外だけです。

■実際のところは・・・
いろいろ制約があるとは言ってもカナダ移民局がいちいちボランティア参加者をチェック出来ませんし、ボランティアの主催者側がイミグレのルールをきちんと把握しているかも疑わしい所です。つまり現実的な話としては、ボランティアの参加は本人の意思次第と言えなくもありません。
だいいち私が声高々に叫びたいのは、後ほど説明しますが「申請は必要無い仕事」と「Work Permitは必要だがHRDCへの申請が不要な仕事」の違いがはっきり言って不明瞭すぎる。結局のところその都度イミグレに問い合わせないと釈然としないかもしれない。・・・とは言え本来はどのようなルールをイミグレが言っているのか予め知っておくのは大切な事です。


ではボランティアの種類による申請の必要性の有無を、イミグレのHPの説明に従って以下に紹介します。上記でも書いたとおり、可能な範囲で出来るだけボランティアには参加して欲しいと思うので、「たしかこんなルールもあったなぁ」と思うレベルで頭の隅に留めておくとよいでしょう。

ボランティアに関してもCICのHPに基づいて説明してますので、詳細は以下のページを参照して下さいませっ。

申請が不要なボランティア活動

申告など無しで自由に参加出来るボランティアというのは、要はCICが言うところのWorkでは無い活動になります。具体的にどんな内容であればWorkに当てはまらないのかと言うと・・・
  • 見返り(報酬)が無い
  • その活動が本人の学業に重要な役割を果たさない
  • 通常はPart-timeである
  • 企業の生産活動に主体的に関わらない
  • 市場競争のある内容では無い
などが書かれています。つまり参加するボランティアがこれら全てを満たすような活動だったらイミグレに断る必要も無いって事になります。クセモノは「生産活動」「競争率」がうんぬん・・って所ですかねぇ。まぁ要は商品を作ったり販売とかは例えボランティアでも許可無しでやっちゃいけません・・って事ですかねぇ。

CICのHPで例として書かれているのは、Big Brother/Sister(子供の面倒を見る人)、抗議行動で列を作る、地質調査の手伝い、友達や家族の手伝い、農場で短期間宿泊する代わりに農作業の手伝いをする・・といった作業はWorkでは無いので申請する必要は無いそうです。

Work Permitの申請が必要なボランティア活動

一方Work Permitが必要とされる仕事の内容は、簡単に言うと上で述べた項目が当てはまらない仕事、と言えます。いわゆる「カナダの労働市場に関わるお仕事」って事ですね。販売を目的とした物・サービスの製造や販売が分かり易い例だと思います。またカナダ人学生にも価値のあるインターンシップは申請の対象になると言っています。例えばTV局や注目を浴びているNGOでのインターンシップは、たとえ無報酬であってもPermitが必要だそうです。
これらに当てはまる場合はWork Permit以外にもHRDCのConfirmationが必要です。これは留学指南 学生の労働でも似た話が書いてあるので参考に。つまりWork Permitの申請とHRDCへの申請の両方が必要という事です。

一方Work Permitの申請が必要だが、HRDCのConfirmationは必要無いケースもあります。これは以下の3つの条件を全て満たした場合となります。
  • 報酬を受け取らない(小額の生活費を除く)
  • 留学生の労働によって雇用主が利益を得無い
  • 通常の労働市場に当てはまらない内容

例としてあげられるのはHabitat for Humanity"(貧困な居住環境の人やホームレス等に対して家を無償で作ってあげるキリスト教系団体)といった様な慈善活動団体です。つまりNon-Progitの事業が当てはまります。個人や主催団体がどこからも利益を得無い⇒慈善団体ならOK・・という図式が見えてきますね。それでもWork Permitは必要なんだそうです。・・・利益は無いし、善意で参加してるんだから別いいじゃんねぇ、申請なんか。んな面倒くさい(笑)